Googleにおける開発プロセス

小松弘幸氏の講演。


よく記事でみかけるGoogleの仕事のやり方が
ほんとに実践されているんだなっていう内容

    • -

企画・設計・開発・運用の全てをエンジニアが行う。
20パーセントルールの中から実プロジェクトが生まれることがある。


とりあえず動くものを作って、メーリングリストに流すと、
すごくいいとか、いまいちとか、スコアがつけられる返信が返ってくる。
メールは全てアーカイブ化されていて、検索できる。


とにかく全てのソースコードが共有されていて、
変更履歴もみることができる。


開発するときは、数千台のクラスタ
何も気にせず使える。(仮想化されてるので裏側を意識する必要がない)
インターネットのミニチュアのようなものがそこにはある。


大体5〜10名くらいのチームで開発することが多い。


オフィスが東京なだけであって、
ローカライズを東京でやっているわけではない。


時差という差は存在するが、
それ以外はチームとして一緒に動く。


デリバリーは、自分達で決める。
自分達で目標を定めてそこに向かって進む

    • -


広告っていう収益の柱があるから、こんなことができるわけだけど、
なかなかSIerでコレをやろうっていうのは難しいだろうなと思う。


で、Googleトランジットのデモ。
僕は普段から、Googleのパーソナライズドで、使ってるんだけど、
駅すぱーとみたいなインタフェースの中に
↓のような工夫が凝らされている。


・例えば 都庁前 ⇒ 大門 って入れると、
 大門が愛知県の駅もひっかかったりするけど、
 一発目のオペレーションで東京の大門がヒットして
 愛知県の大門にしたい場合は変更できるという遷移。
 どっちをデフォルトにするかは近いほうで決まる。


・駅名を入れなくても、例えば、目黒雅叙園 ⇒ 大門 って入れると
 GoogleMapと連携して、いい感じの駅を選んでくれて、
 路線を検索する


アメリカにも似たようなサービスがあって、いい感じにそっちのチームと
連携して、仕上げました、と。


ソースの共有とか。チームの連携とか。
今の会社も似たような仕事ってたくさんあるんだけど、
みんな大体スクラッチでそれぞれ作ってる。


もう、文化が違うとしか言いようがないような気がします。